ソニー・ミュージックアーティスツに所属するお笑いコンビ錦鯉は、
ボケ担当の長谷川雅紀(はせがわまさのり)さんと、
ツッコミ担当の渡辺隆(わたなべたかし)さんの2人からなります。
2012年4月にコンビを結成し、結成9年で出場した
2021年(第17回)M-1グランプリにおいて、
念願の優勝を果たしました。
長谷川さんは1971年生まれ(M-1優勝時:50歳)、
渡辺さんは1978年生まれ(M-1優勝時:43歳)であり、
M-1グランプリ史上最年長の優勝コンビとなります。
今回は、そんな錦鯉の面白さや、M-1優勝の理由、
また、ネット上の「面白くない」という意見について
紹介していきたいと思います。
錦鯉は面白くない?
錦鯉が面白くないという声
見事2021年M-1グランプリ優勝を果たした錦鯉ですが、
インターネット上では、下記のような
「面白くない」という意見がいくつも投稿されています。
錦鯉全然面白くない
審査員目線だと違うんですかね…
正直モヤっとしかしない— あやち (@a_ayachi_) December 19, 2021
あれ、錦鯉全然おもしろいと思わんかった、、、今年全体的に全然笑えなかった😅#M1グランプリ
— ま (@mhr5815) December 19, 2021
なぜ錦鯉??全然面白くないのに!
最近のM1ちょっと変!
年功序列で入ったんか?— みな@買い物はストレス発散 (@mina_sansan) December 19, 2021
面白いかどうかは、個人の主観によるところが大きいため、
一概に判断はできません。
しかし、M-1グランプリ優勝後も、
“面白くない”という意見が一定数以上存在するのは、
少々異常な事態です。
一時Twitter上では、
“錦鯉 面白くない”というワードがトレンド入りするほどでした。
M-1グランプリ優勝という快挙を成し遂げたのに、
なぜ「面白くない」と評価されてしまっているのでしょうか?
「面白くない」と感じている具体的理由とは?
錦鯉のネタを面白くないと思っている人は、
具体的にどのような部分を”面白くない“と感じているのでしょうか?
具体的な理由も添えた上で、感想を述べている投稿を調べてみました。
錦鯉、シンプルに面白くない
ふざけてるだけの笑いって飽きるし— mio@ (@mio_lydia7) December 19, 2021
錦鯉ってどうも好きになれん。
長谷川面白くないしうるさいだけだと思ってる🙄— か こ ✩⃛ ®︎ (@kykt29) December 30, 2021
錦鯉さんのネタを面白いけど、素人目にはオーソドックスな物(悪く言えば古い)と思っていた。詳しい人が見ると違うのだろうか?
— 39yuuzo (@39yuuzo) December 19, 2021
全体的に、
「ネタが古い」「声が大きくてうるさい」などの理由が多いようです。
錦鯉の漫才のスタイルは、オーソドックスな、いわゆる昔ながらの漫才です。
ボケに対するツッコミの際に、頭を強めにペシペシ叩くことが多く、
今の時代の風潮的に、あまり良く思われないのかもしれません。
また、長谷川さんが大きな声を出し続けているのも、
人によっては”面白い”ではなく、
“うるさい“と感じてしまうのかもしれませんね。
錦鯉がM-1優勝した理由3つ!
面白くないというインターネット上の意見も目立つ錦鯉ですが、
ではなぜM-1グランプリ優勝を成し遂げたのでしょうか?
優勝に隠された理由を考察していきたいと思います。
ネタ順が良かった
ネタの順番は、非常に重要な要素です。
もし圧倒的にずば抜けて面白いネタを持っていたとしても、
前半でのネタ披露は不利です。
歴代M-1グランプリ優勝者を見ても、
ほとんどが後半にネタを披露しています。
これまで開催された、16回のM-1グランプリでも、
優勝者16組のうち12組が後半でネタを披露しています。
その点、決勝戦ファーストラウンドの、
錦鯉のネタ順は10組中8番目で、丁度よい順番であり、
非常にクジ運が良かったと言えます。
オズワルドが錦鯉の勢いに圧倒された
ファーストラウンドでは665点を叩き出し、1位となったオズワルド。
ファーストラウンド終了時、審査員からも絶賛の嵐で、
本人たちも優勝を意識していたそうです。
しかし、いざファイナルラウンドの大トリとして
舞台に立った際に、違和感を感じました。
その違和感の正体とは、
直前にネタを披露した錦鯉の勢いが凄まじく、
その余韻が会場に残っていたことです。
まるで、ファーストラウンドの自分たちのことを、
忘れてしまったかのような感覚に陥ったとのこと。
そのまま漫才を開始してペースを乱してしまったため、
オズワルドのファイナルラウンドは微妙な結果となってしまいました。
錦鯉が面白い漫才を披露したために起こった現象のため、
遠回しに錦鯉の実力とも言えますが、
結果的にオズワルドが調子を狂わせたことも、
錦鯉優勝に繋がったのだと思います。
経験がものを言った
錦鯉のコンビ結成は2012年ですが、
個人の芸歴で言うと、2人とも20年を越えています。
M-1グランプリは、
結成15年目までお笑い芸人が参加する、
いわゆる「新人のための大会」です。
そのため、(他の出場者に比べたら)
ベテランという立ち位置である錦鯉は、
「経験」というアドバンテージがあり、
そこが優勝にも影響したのではないかと推察できます。
錦鯉は結成15年未満のため、出場資格は当然あり、何も問題はありません。
しかし、芸歴や経験を考えると、他の出場者である若手芸人からすれば、
少し「ずるい」という印象を抱かれても仕方ないのかもしれません。
【動画】錦鯉は実は面白い!おすすめネタ3選
錦鯉は、ボケ担当の長谷川さんが終始ボケ倒し、
ツッコミ担当の渡辺さんが冷静に適切なツッコミをするという、
どの世代でも分かりやすく面白い芸風です。
長谷川さんの強烈なキャラに加え、
渡辺さんの冷静ながらも力強いツッコミで手綱を握っているところも、
錦鯉の面白さの特徴です。
個人的には、ネタの終わりで渡辺さんが、
丁寧に「ありがとうございました」と挨拶して締めているところも、
急にシュールな感じが出ていて好きです。(笑)
そんな錦鯉の、おすすめの漫才ネタをご紹介します。
深夜のテレビショッピング
インターネット配信されているバラエティ番組『7.2 新しい別の窓』で、
M-1優勝後に披露した漫才です。
長谷川さんが「深夜のテレビショッピングをやりたい」と言い、
実際にやってみる漫才です。
テンポよく様々な商品を、ボケ倒しながら紹介していきます。
「ダメだぁ~」が耳に残り、印象的な漫才でした。
赤汁と黄汁は一体何でできているんでしょうね。
合コン
M-1グランプリ決勝のファーストラウンドで披露した漫才です。
この漫才により、1本目は655点という
高得点をたたき出し、2位となりました。
50歳の長谷川さんが、合コンの練習をするというネタです。
必死でテンションを上げ、若い女の子と話を合わせ、
盛り上げようと努力しているのに、
終始空回っている様子がとても面白いです。
後半、たたみかけるように
「おじさんあるある」を連発しているところが印象的で面白いですね。
猿を捕まえる
このネタは、M-1グランプリ決勝の、ファイナルラウンドで披露されました。
長谷川さんが「猿を捕まえたい」と言って始まる、
設定から既にぶっ飛んでいる漫才です。
このネタで、審査員7人中5人から票を獲得し、見事優勝を果たしました。
渡辺さんの的確なツッコミも、思わずクスっと笑ってしまうような、
ボキャブラリーに富んだもので、非常に面白いです。
長谷川さん演じる猿よりも、
長谷川さん自身の方が、知能が低い様子が面白いですね。
まとめ
今回は、2021年M-1グランプリ優勝コンビ錦鯉について紹介しました。
インターネット上では「面白くない」との意見も目立ちますが、ボケの強烈さや、ツッコミの鋭さを兼ね備えている、実力派コンビでした。
好き嫌いが分かれる芸風かもしれませんが、M-1グランプリ優勝という快挙は、「運が良かった」だけでは絶対になれないことだと思います。
今後メディア露出も増えるであろう錦鯉のお2人ですが、一部の否定的な意見に挫けず、面白いネタをどんどん披露していってほしいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。